2024/08/19 04:29
古びた蔵の奥底から、一枚の古い写真が出てきた。そこには、少年が河童のマグカップを大事そうに抱えている姿が写っていた。少年は、私の祖父のようだ。
祖父は子供の頃、近くの川で河童を見たと言っていた。信じるか信じないかはあなた次第だが、私はあのマグカップには、何か特別な力が宿っているような気がした。
ある夜、そのマグカップに水を注いでみた。すると、不思議なことに、水面にぼんやりと河童の姿が浮かび上がった。それは、祖父が話していた河童の姿と瓜二つだった。
「なぜ、ここに?」
そう問いかけると、河童は静かに語り始めた。
「私は、この川を見守る者だ。このマグカップには、川と人々の歴史が刻まれている。少年の頃の君のおじいさんは、私に水を分けてくれた優しい子だった。」
河童の言葉に、私は驚きを隠せない。
「どうして、姿を現したのですか?」
「君には、この川の未来を託したいからだ。このマグカップを大切に守り、川を汚す者がいれば、それを戒めてほしい。」
そう言うと、河童の姿は徐々に薄れていき、最後は水の中に消えてしまった。
翌日、私は川へ行った。澄み切った川の水を眺めながら、祖父の言葉を思い出した。河童のマグカップを手に、私は誓った。この川を、そして地球を大切にすることを。
という思いを込めて創ったマグカップです。
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